キュレルが初めて「オイル」に踏み出した理由。潤浸保湿 定着保湿オイル美容液(9月5日発売)を、成分・使い方・シリーズ内の選び分けまで読み解く

- 花王のキュレルから、ブランド初のオイル製剤「潤浸保湿 定着保湿オイル美容液」(医薬部外品・30mL)が2026年9月5日に発売。7月1日に予告されていた注目作
- 有効成分はカモミラET(メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ)とグリチルレチン酸ステアリル(肌荒れを防ぐ)。セラミド機能成分をカプセルにして低粘度オイルに配合する「高密着セラミドケア技術」を採用(メーカー発表)
- 使う順番は化粧水の後・乳液やクリームの前に1スポイト。メーカー希望小売価格は設定なしで、楽天の実勢価格は4,950円(税込・9月5日時点)
秋になると「化粧水も乳液も塗っているのに、頬がごわつく・粉をふく」という声が増えます。乾燥性敏感肌の定番ブランドであるキュレルが、そこに向けて選んだ答えが、ブランド初のオイル製剤でした。この記事では、なぜオイルなのか、成分は何をするのか、いつ使うのか、既存の美容液3種とどう違うのかを、花王の発表と公式通販の表示だけを根拠に整理します。
キュレルが「オイル」に踏み出した理由
キュレルは1999年に「乾燥性敏感肌」を考えて誕生し、一貫してセラミドに着目してきた花王のブランドです。花王の発表によると、敏感肌用化粧品市場でシリーズ別の金額シェア1位※1。その定番ブランドが、27年目にして初めてオイル製剤を出します。
背景には花王自身の調査があります。外気や冷暖房による過酷な乾燥環境で、粉ふき・ごわつき・肌荒れをくり返す人が、乾燥性敏感肌の中でも約3割いる(花王調べ、2025年11月)。同時期の欧州調査では、乾燥や寒暖差で乾燥性敏感肌に悩む人が約5割にのぼるとされ、キュレルは2026年8月に北欧での発売も発表しています。「化粧水と乳液の水分・油分だけでは足りない層」に向けた、シリーズの守備範囲を広げる一手と読めます。
発表は2026年7月1日。発売の2か月前に予告する形は、花王のキュレルでは比較的丁寧な出し方で、店頭のテスター展開や口コミの立ち上がりを見込んだものと考えられます。
何が新しいのか:セラミドを「オイルに閉じ込めて密着させる」
キュレルのセラミドケアは、これまで化粧水・乳液・クリーム・ジェル状の美容液で展開されてきました。今回はそのセラミド機能成分を、微細な油中型カプセルにしてオイルの中に分散させています。メーカーはこれを「高密着セラミドケア技術」と呼び、次のように説明しています。
- カプセルは、セラミド機能成分・コレステロール・フィトスフィンゴシンという3つの油性成分で構成される「ベシクル構造」(小さな袋のような構造)
- 低粘度のオイルが肌を均一に覆い、乾燥してごわついた肌にもなめらかに密着する
- セラミド機能成分を含んだ美容液が「角層内部のすみずみまで」浸透する(角層=肌のいちばん外側の層。それより奥に届くという意味ではありません)
一般論として、角層の細胞のすき間を埋める「細胞間脂質」は、セラミド類・コレステロール・脂肪酸が主な構成要素です。カプセルの組み合わせがその構成をなぞっている点が、この製品の設計思想といえます。効能としては「乾燥による小じわを目立たなくする」ことについて効能評価試験済み、と表示されています(※2)。
※1 インテージSRI+ 敏感肌用化粧品市場 2025年1月〜12月 シリーズ別金額シェア(花王発表)。※2 日本香粧品学会のガイドラインに基づく試験を指す表示で、「乾燥による小じわ」に限った評価です。
成分を読み解く
| 有効成分① | カモミラET メーカー表示:メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ(医薬部外品として承認された表現) |
|---|---|
| 有効成分② | グリチルレチン酸ステアリル メーカー表示:肌荒れを防ぐ(消炎剤) |
| セラミドケア | セラミド機能成分(ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)、コレステロール、フィトスフィンゴシン。キュレルの既存ラインと共通の考え方 |
| ベースのオイル | 公式通販の全成分表示では、シュガースクワラン、オリブ油、ホホバ油などの植物由来オイルに加え、シリコーン(メチルフェニルポリシロキサン)やエステル油(イソノナン酸イソトリデシル等)が上位に並びます。「植物由来オイルベース」ですが、植物油100%ではありません |
| 処方の表示 | 無香料・無着色・アルコールフリー。アレルギーテスト済み・パッチテスト済み・ノンコメドジェニックテスト済み(すべての方に肌トラブルやニキビが起きないというわけではありません) |
| 区分・容量 | 医薬部外品(販売名:Curél美容液Ra)・30mL・スポイト容器 |
注目したいのは、有効成分がふたつとも「乾燥」ではなく肌荒れとシミ・ソバカスの予防に対するものだという点です。うるおいの部分はセラミド機能成分とオイルが担い、有効成分は荒れやすい季節の「守り」を足している、という組み立てです。
いつ、どう使うか
- 洗顔後、化粧水をなじませる
- 本品を1スポイト分、顔全体にやさしくなじませる(化粧水の後、乳液やクリームの前)
- 乳液やクリームでふたをする
「オイルは最後に重ねる」イメージを持つ人が多いのですが、メーカーの指定は乳液・クリームの前です。順番を守った上で、朝に使う場合はメイクの前に少し時間を置くと落ち着きやすい、というのが一般的なオイル製剤の扱い方です。使用感は個人差が大きいので、最初は半スポイトほどから様子を見るのが無難でしょう。
潤浸保湿シリーズの美容液は4種類。どれを選ぶ?
キュレル 潤浸保湿には、今回のオイル美容液を含めて美容液が4種類あります。いずれも「化粧水の後、乳液やクリームの前」に使う位置づけで、違いは質感と、想定している悩みです。価格は楽天24の表示(9月5日時点)。
| 製品 | 想定する悩み(メーカー表示)/質感/価格 |
|---|---|
| 定着保湿オイル美容液 30mL(新) | 過酷乾燥下のごわつき・粉ふき・肌荒れ/低粘度オイル/実勢4,950円(メーカー希望小売価格なし) |
| 角層深部バリア美容液 30mL | 環境の変化でゆらぎやすい肌/スポイトタイプの美容液/4,950円 |
| 泡美容液 120g | 乾燥によるざらつき・くすみ/炭酸泡(有効成分:グリチルリチン酸ジカリウム)/3,850円 |
| 潤浸保湿 美容液 40g | 肌荒れ、乾燥による小じわ/ジェル状(公式通販では「ジェル美容液」の名称)/2,750円 |
目安としては、ごわつき・粉ふきが強い時期はオイル美容液、季節の変わり目のゆらぎには角層深部バリア美容液、ざらつきやくすみ感が気になるなら泡美容液、まずは定番から始めたいならジェル状の美容液、という分け方です。1mLあたりの価格はオイルと角層深部バリアが約165円、泡が約32円、ジェルが約69円と開きがあるので、毎日使う量も含めて選ぶと納得感があります。
こんな人に、こんな人は慎重に
価格と買える場所
花王はこの製品にメーカー希望小売価格を設定していません(ノープリントプライス)。発売日の9月5日時点で、楽天市場ではアットコスメショッピング、楽天ビック、ドラッグストア系の各店がそろって4,950円(税込)で並んでおり、これが当面の実勢価格とみてよさそうです。花王の公式通販「My Kao Mall」でも取り扱いがあります。
よくある質問
Q. 化粧水の前に使うのですか?
いいえ。メーカーの指定は「化粧水をなじませた後、乳液やクリームなどの前」です。
Q. 「医薬部外品」と、ふつうの化粧品の違いは?
医薬部外品は、有効成分について「肌荒れを防ぐ」「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」など承認された範囲の効能を表示できる区分です。本品はカモミラETとグリチルレチン酸ステアリルがその有効成分にあたります。治療を目的とするものではありません。
Q. 「効能評価試験済み」とは?
「乾燥による小じわを目立たなくする」という表示について、日本香粧品学会のガイドラインに沿った試験を行ったことを示す表示です。小じわ全般やたるみに対する評価ではありません。
- 花王株式会社 ニュースリリース「『Curél(キュレル)』から、過酷乾燥下のごわつき肌に向けた『定着保湿オイル美容液』を発売」2026年7月1日 — kao.com(調査データ、技術説明、価格方針の出典)
- 花王株式会社(Kao Beauty Brands)プレスリリース 2026年9月1日 — PR TIMES
- 花王公式通販 My Kao Mall 商品ページ(使い方・有効成分・全成分・注意事項の出典) — kao-kirei.com
- 楽天市場 アットコスメショッピング/楽天24 の各商品ページ(価格は2026年9月5日時点)
- 確認日:2026年9月5日(BUZZ COSME TIMES編集部)。掲載の効能・特徴はメーカーの発表内容であり、当サイトが効果を保証するものではありません。